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フォロワーシップというPMOの価値②

2016.06.16

このブログはMSOL社員の持ち回りで書いているのですが、前回私は「フォロワーシップというPMOの価値」という投稿をさせて頂きました。

※MSOL社員ブログ「フォロワーシップというPMOの価値」 

前回の投稿を要約すると、
・リーダーだけでは組織やプロジェクトは大きく動かず、優れたフォロワーが動きを活発化させる
・フォロワーシップとは「批判力」×「貢献力」からなるが、「貢献力」(=目標の達成に向けて積極的に行動する力)は、心がけ一つで発揮できる
・プロジェクトマネージャ(リーダー)のメッセージに対し、『ノリ』よく反応し、その『ノリ』を伝播していくこと(=「貢献力」の発揮)が、PMOが提供できる一つの価値である
ということです。
今回は、その続編としてフォロワーシップのもう一方「批判力」に焦点をあてて、「フォロワーシップというPMOの価値」について、私の考えを書きたいと思います。

 

■「批判力」とは一歩も二歩も踏み込んで考えること

「批判」というと言葉の響きは悪いですが、最近ではクリティカルシンキング(=批判的思考)という言葉をよく耳にするようになったと思います。1つの事象に対しても、「それはどういう意味なのか?」「なぜそうなるのか?」ということを常に頭の中で自問自答し、一歩も二歩も踏み込んで考え続けることで、本質や事象の裏で起きていることを理解できるようになります。PMOという仕事をしていても、例えば進捗遅れの報告を受けた際、そこから何が本質的な問題なのか(体制?プロセス?ルール?ツール?…)を炙り出すには、クリティカルシンキングを実践していく必要があります。

主観(思い込み/経験からの判断)を取り除き、客観的な事実から物事を見て考えることがクリティカルシンキングのポイントであると言えると思います。
(クリティカルシンキングについては多数の書籍が出ていますので、詳細な説明は割愛しします。)

事象や上からの指示を鵜呑みにせず自分の頭で一歩も二歩も踏み込んで考え、それをリーダーに対して提言していくことが、「フォロワーが批判力を発揮する」ということです。

 

■PMOだけがプロジェクトマネージャに対して先を見据えた提言ができる

PMOの役割には大きく「参謀型」「推進型」「管理定着型」「事務局型」がありますが、前述のような「批判力」が最も求められるのは「参謀型」の役割を担うPMOです。


 

参謀型PMOは、その名の通りプロジェクトマネージャの参謀役(右腕)となり、コンサルティングや意思決定支援、駆け込み寺などの機能を持ちます。

個人的な経験からになりますが、プロジェクトマネージャは私よりも10歳以上年上であることが多く、プロジェクト経験も豊富であるため、説得力のある提言をするには、客観的な事実をしっかりと整理した上で、それに基づいた提言をする必要があるように思います。
(過去の経験をベースにしただけの提言ではあまり納得してもらえない)

 

PMOのもとには、プロジェクト全体の進捗・品質・課題・リスクなど全ての管理情報が集まります。それらの管理情報に加え、気の利いたPMOは現場/ミーティングに足しげく通うため、「会議での発言」や「会議の進行状況」といった情報も収集できます。

そして、PMOはグループリーダー/チームリーダーに比べて、目の前の締め切りに追われることが少なく、先を見据えることをやりやすいポジションにいます。さらに、グループリーダー/チームリーダーはどうしても自グループ/チームを守る方向に意思が働いてしまいがちですが、PMOは「プロジェクト全体にとって何がよいか」という視点で考えることができます。

つまり、PMOだけが、プロジェクトマネージャ(リーダー)に対し、全体感を捉えた上で、先を見据えた客観的な提言ができるポジションにいるのだと考えています。

 

■提言を聞いてもらうには伝え方に気を使うこと、常日頃から信頼関係を築いておくこと

プロジェクトマネージャ(リーダー)はプロジェクトが大きければ大きいほど、計り知れないプレッシャーや責任を背負うことになります。そのプレッシャー・責任の大きさゆえに、状況が悪い時には特に、判断が近視眼的になってしまったり、メンバーへの指示や発言が感情的になってしまうこともあります。

参謀型PMO(フォロワー)は、状況が悪い中でも、プロジェクトマネージャ(リーダー)に対して、冷静に意見を伝えないといけません。

提言を聞いてもらうためのポイントをいくつかあげるとすれば、

・リーダーが背負っているプレッシャーを理解しようとすること(協力的な態度を示すこと)

・リーダーの意見が間違っているのではないかと考えている場合、全体会議の場やメンバーの前で公に批判せず、個人的に話をすること

・その際には、リーダーの意見の肯定的な部分の話をした上で、自分の意見を述べること

・自分の意見の裏付けとなる客観的な事実をいつでも言えるように用意しておくこと

・問題を指摘するときには解決策(難しい場合は方向性だけでも)をセットで述べること

・そして何よりも、常日頃から自分の意見を聞いてもらえるような信頼関係を築いておくこと

だと思います。

 

■フォロワーシップに優れたスーパーPMO活躍の場はいろんなところにある

「リーダーのメッセージをメンバーに伝播し渦を巻き起こせる(=貢献力の発揮)」、そして、「時にはリーダーに対してゴール達成のための真摯な意見を伝え、軌道修正できる(=批判力の発揮)」、その2つのフォロワーシップを高度なレベルで実践できる人が、いろんなところで必要とされるスーパーPMOなんだと思います。自分もまだまだ課題は山積みですので、少しでもそんなスーパーPMOに近づきたいと思っています。

 

先日、とあるスポーツチームの社長さんから話を伺うことがあったのですが、「スポーツ組織に必要な人材ってどんな人ですか?」という問いに、以下の答えをしてくました。

・スポーツ組織はそもそも人が足りていないので、トップダウンの指示をかみ砕き、まわりをうまく巻き込んで物事を進めてくれる人が必要

・そして、熱い思いをもって真摯に仕事に向き合ってくれ、将来を見据えた意見交換できる人が欲しい

フォロワーシップに優れたスーパーPMOは、いろんな組織・プロジェクトに活躍の場がありそうですね!!

 

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