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記憶より記録

2016.09.23


「35対1」
 

唐突ですがこれは何の比率だと思いますか?
 
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正解は、自分と人の親切な行動を記憶している比率です。
 

「35」は自分が人に親切にしたことを記憶している数であり、
「1」は自分が人に親切にされたことを記憶している数になります。
本来であれば親切にした数と、親切にして貰った数の総数は1対1の関係の筈です。
しかし、人の記憶上では自分がした事はしてもらった事より35倍多く、
反対にして貰った事は35分の1しかない事になります。
どこかに、1対35で記憶している人が沢山いればバランスが取れるのですが・・・

平たく言えば、人は自分のした事は覚えており、してもらった事は忘れるといえます。

さてこれはアメリカの心理学者トラフィモウやアーメンダリッツ等の
実験結果(2004)からの内容となります。

 
※実験内容
>400名の大学生にたいして、
>「人にしてあげた親切な行動」と、
>「人にしてもらった親切な行動」を、それぞれ書き出させた。
>その思い出したエピソードの数の比率が35対1
 

この結果を身近な例で考えると上司と部下の関係等が当てはまると思います。
「あんなに頑張って仕事をしたのにちっとも評価してくれない」と部下が思っている反面、
「あんなにフォローしているのに全く感謝してくれない」と上司も思っている。

身につまされますね・・・

ではプロジェクトに当てはめるとどうでしょうか?

これだけ頑張っているのに、メンバーは感謝しない、
これだけやっているのに、クライアントは評価していない
等々。

実験から鑑みれば
この状況を覆す事は難しいと考えます。

いつでも記憶に基づく自分自身の評価と他人からの評価には
35倍もの開きがあるからです。
残念な事に人の「記憶」にフォーカスしている限りこの状況続きます。
ではこの不毛な状況から脱出するためにどうしたら良いのでしょうか?

その方法として、フォーカスすべきは客観的な「記録」、
つまりプロジェクト成功の為に実行によってもたらされた結果ではないでしょうか。

評価とは印象といった記憶からも判断されますが、結果からも当然判断されます。
プロジェクトが上手く行く為に何をし、成功したのか
といった結果を地道に積み上げる事が一番重要でしょうし
最終的に上辺の評価ではなく、プロジェクトの成功という揺るぎ無い事実が残ります。
また独りよがりな行動であり、実際にプロジェクトには寄与していない事も頑張った事として
記憶してしまいがちですが、結果から振り返る事で客観的な判断が出来ます。

ただそうは言っても悲しい人の性。
評価されてない!といった気持ちになったときに
先の実験を思い出して頂ければと思います。

人の記憶はあてにならない事もあると頭の片隅に留めておけば
一時の評価に振り回されず、
プロジェクトにとって成すべき事を迷わずに成せると思います。


そもそも最優先させるべき事は自身の評価では無く、プロジェクトの成功の筈なのですから。

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