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私の思うパスカルの葦、パスカルの思う人間の再起力

2016.12.22

                                                Y.M


皆さんはブレーズ・パスカルという哲学者をご存じでしょうか。

パスカルは1623年にフランス クレルモン=フェランに生まれ、
哲学者としてだけではなく、思想家、数学者、キリスト教神学者としても知られています。

パスカルは短命で30代の内にこの世を去ることになりますが、
彼の死後にまとめられた遺稿集「パンセ」は今でも世に広く出回り、親しまれています。

その中の有名な一節に「人間は考える葦である」という言葉があります。
これは名言として短縮された形で、
パンセでは「Man is but a reed,the most feeble thing in nature ,but he is a thinking.」
(人間は自然のうちで最も弱い一本の葦に過ぎない。しかし、それは考える葦である。)
と書かれています。

そもそも「弱いもの」の代名詞とされている「葦」とは何でしょうか?

葦とは、いね科の多年性植物でススキのような形をしているそうです。
また、日本においては平安時代までは「アシ」と呼ばれていましたが「悪し」を想像するとして、
「ヨシ(良し)」と呼ばれるようになったそうです。

そんな葦はススキに似ているということもあり細長い形状で、
風が吹けば、または動物が踏めばすぐに倒れてしまうそうです。
風になびき、動物が通った後にかしずくそのさまは、まさに「弱いもの」の象徴であると言えます。

こういった様子が、パスカルの「人間は考える葦である」という言葉に表れ、
「自然においてはぜい弱ではあるが、思考する能力をもった存在としての人間という本質を表現した言葉」と一般に説明されている所以でもあります。
ただし、葦は竹のような丈夫さを併せ持っています。

どれだけ強い風が吹き、大型動物が通り踏みつけられたとしても、
折れることはなく、ことが過ぎればまた立派に立ち上がり成長を続けるのです。
先日、私はレジリエンス(再起力)についての研修を受講しました。
レジリエンスとは「立ち直る力、また受けたへこみ(失敗やストレス)を昇華させ、さらなる成長の糧とする力」の事だと理解しています。
レジリエンス研修を受け、改めてパスカルの残した言葉の本当の意味に思いを馳せてみると、
パスカルは「人間の再起力」を「葦」になぞらえていたのではないか、と思えます。

一見弱々しく見える葦も、実は竹のようなしなやかさ、弾力を持つその姿を人間になぞらえ、
人間は曲がって(落ち込んでも)も、思考をすることで、しなやかにかつ、より上を向いて立ち上がる。
パスカルはそういった意味も込めて人間を葦になぞらえたのではないかと思います。

最後になりますが、
新しい知識を得た上で自分の知っている言葉の意味や物事の存在する意味を改めて考えてみるということは、また違った考え方であったり視点を得られる良い機会だなあと思いました。

今年も残りわずかとなりましたので、
皆さんも是非、今年に得たものを来年に活かす!
そんな年越しを過ごしていただければと思います。

それでは良いお年を!

 




*お知らせ*
2016年も、“マネジメント”の専門会社のブログをお読み頂きまして誠にありがとうございました。
本年のブログは、今回が最後となります。年明けは、2017年1月5日より開始します。
本年度も大変お世話になりました。2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

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