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社員ブログ

プロジェクトの「カウンセリング」

2017.06.08

J.M


 私は大学院まで心理学を専攻していました。その後社会人になり、IT業界でPMOとして仕事を開始してからあっという間に6年が経過しました。IT業界に入って1年目の頃に少し戸惑いを感じた時期がありました。それは心理学で学んだ「カウンセラー知識」と今の仕事との結びつきが見えなかったからです。

2年目頃、オフショアプロジェクトのPMOを担当する中で、オフショア現場のPMからオンショアとの定例会の時間を変えてほしいという要望がありました。時差の関係でお昼時間が担保できない状況に陥ったことが原因でした。オンショアのリーダーとその要望について話し合い、スムーズに調整することができました。すぐに解決できたことで、感謝のお言葉を頂きました。その時に気づいたのは、プロジェクト管理はコミュニケーションの輪を繋いてあげることで、大きな喜びやプロジェクトの促進にも影響する可能性があることでした。改めて学生時代に学んだカウンセラーの知識を振りかえり、まさに今私が必要とされる仕事は、プロジェクトの「カウンセリング」ではないかと考えました。

カウンセラーの目的は、クライアントの悩みを傾聴し、会話の中でクライアントの潜在意識を認識させ、それを時間をかけて受容した上で、新たな自分を迎えることです。それと同様に、PMやリーダーが抱えている悩みをヒヤリングし、悩みをどのように認識すべきなのか、そしてどのようにその現状を受け止め、改善を測るのかを支援することが、カウンセリングとPMOとの共通点だと気がつきました。せっかく大学院まで進み、様々な論文を読んで学んだ知識ですし、生かすところが出来たことで、PMOとしての遣り甲斐も強く感じることができるようになりました。もちろんプロジェクト管理はそれだけでは足りません。専門性の高いマネジメント手法も必要ですし、プロジェクト管理経験も重要です。しかし、そのベースとなるのはPMOのコミュニケーションスキル(カウンセリング能力)なのではないかと思います。いきなりプロジェクト管理のプロセスを作成したり、実施したり、進捗管理のおしり叩きをしても壁にぶつかることが多いのです。全て相手の立場から「悩み」をヒヤリングし、問題解決を共に迎えようとする支援のコミュニケーションが必要です。心理学の中で様々な治療法があるのと同様に、まずは「カウンセリング期間」を設け、PDCAの実施(治療法)などをスムーズに進めることが重要です。

心の問題は複雑な情緒と背景があり、プロジェクトマネジメントにも複雑な関係性と課題背景があります。多様性をもたらすプロジェクトマネジメントは、コミュニケーションの輪からスタートすべきです。その考えから、私はワンツーワンの打合せをセッティングすることが多く、課題(悩み)を読み取る入口だと認識しています。カウンセリングは、打合せで支援策を検討し、全体会議の決定や執行に繋ぐための鍵だと考えております。

以上

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